物の体験価値
先日友人逹とご飯を食べていたときに、ひとりの友人がこんなことを言っていた。
「最近は、物を買うことよりも体験にお金をかけることにしている。やっぱり、価値があるのは物よりも体験だよね。」
ここで私は声を大にして主張したい。(というか、実際に主張した。)物の購入も体験の一つであるのだ。物の価値は、物そのものの寿命ではない。
ワンピースの購入を例の一つとしてに挙げてみよう。
1.ワンピースを買いたいと思う。
2.zozotownや雑誌で今欲しいものを探す。
3.実際のお店何店舗かに行って試着している。
4.気に入ったワンピースを購入する。
5.ワンピースをきてお出かけ。
これは私の場合だが、ざっとこんな感じ。ワンピースを一着購入するだけでも、物の購入前→物の購入中→物の購入後というだいたい3フェーズに分けることができる。(これは、サービスデザインのユーザージャーニーマップでよく使うわれる、pre-service, service, post-serviceという概念にあたる。)
一着のワンピースの価値とは、物としてのワンピースの価値(生地料、デザイン料、値段など)だけではなく、購入フロー全てを含む。こんなワンピースが欲しいな、このワンピースを着てデートしたいな、ワンピースを買いに出かけたついでにケーキでも食べちゃおう、全部が体験価値となる。
つまり、
物の価値=物そのものの価値+物を購入する前の体験価値+物を購入する際の体験価値+物を購入した後の体験価値
である。そして、"物を消費する"ことは、物が文字通り使えなくなるまでに使うことではなく、その価値が消費された瞬間にある。
モノの消費とコトの消費は別で語られることがあるが、実はそんなに変わらないよっていう話でした。
Kindleの50%OFFセールで販売されている、デザイナーにオススメの関連本3選
kindle本50%OFFセールだよ〜〜散財、ということで、デザイナーにおすすめ本を紹介します。私が工業デザイン周りを学んでいる関係でどちらかというと上流寄りのデザイン本に偏りますが、他ジャンルデザイナーの方や、デザインを勉強している方にとっても面白いであろう有名本を3冊選びました。
私は全て定価で購入したのでちょっと損した気分。
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デザインマネジメントの一大勢力
東芝デザインセンター出身で、現在は株式会社MTDO incを経営する傍ら、慶應大学KMDや東京造形大学で教鞭をとっている田子學先生の著作。工業デザイナーとしてデザインしながらディレクションをされていて、デザインはこうあるべき!という姿勢を本の中で示しています。デザインの一連のデザインマネジメントの本としては初心者向けの読みやすい入門本だと思います。デザインという言葉自体が曖昧だから仕方のないのですが、デザインマネジメントという言葉の定義はすごく曖昧です。現在日本ではデザインマネジメントの主流は大まかに分けて3つくらいありますが、田子先生の勢力はそのうちの1つです。今後このブログで他の主流とか違いとか紹介していけたらな〜。これからインハウスのデザイナーになる方、なりたい方、デザインのディレクションなどを考えている方へ。
もっと紹介したいいい本がたくさんあるのだけど、デザイン関係の本は電子化していないことが多いので今回は紹介できず。次の機会に。
ブログを始めます。
真面目な?ブログを始めます。
デザイン関係についての記事や思うことなどかける程度に。
そして日本語の練習に。
人生でブログを作り直した回数を数えたら大変なことになった。