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明日はきっと日曜日

東京の会社で働く新人UX・UIデザイナー

デザイン留学のお金の話(1) 学校の交換留学制度を利用する

私は、大学のプログラムでヨーロッパの美大とデザイン学校に半年ずつ留学していました。
留学を決断する際に、意思は固かったのですが浪人をしていた手前、親に申し訳なくてなかなか話を切り出せませんでした。しかも、周りの留学をした子達は、実家が裕福で両親が「留学?いい経験になるから行ってらっしゃい!お金ならいくらでもだすよ!」みたいな子が多く、お金の心配をしていえるのは少数派でした。
 
「休学すると一年間余分に学費払わなきゃいけないし、留学先の授業料高すぎるしどうしよう」と悩みは尽きませんでした。
 
最終的には、大学と国からの奨学金に額を負担してもらい、親の支援もあって一年間留学に行くことができました。もりもり働いて税金かえすぞ〜!
 
現在、デザイン系大学または美大に通っていて、留学に行くかどうかを金銭面で迷っている人がいるならば、
⑴学校の交換留学制度を利用する
⑵留学用賞与型奨学金を利用する
ことでかなりの留学費用を抑えることができるのでおすすめです。
 
まず今回は「(1)学校の交換留学制度を利用する」について書きたいと思います。
 
学校の交換留学制度を利用して留学するとかなり費用を抑えることができます。
一年間の留学(実際は10ヶ月)でどれくらいのお金がかかったのか、<授業料> <生活費>の二つの項目から見ていこうかと思います。
 
 

留学以前

<授業料>

国立大学に通っているため、授業料は年間535,800円。親に支援してもらっていました。
 

<生活費>

もともと私は大学入学と同時に実家を出て、一人暮らしをしていました。
 
主な一ヶ月の収入は、
親からの仕送り(家賃を含む)100,000円+奨学金(返還型)30,000円+アルバイト約20,000円
=合計150,000円
 
今考えると、旅行などの貯金以外は毎月お金を使いきってた気がします。課題の材料印刷代飲み会etcとお金は飛んでいくばかり。美大生・デザイン学生は課題に追われていてあまり長時間バイトに入れない人も多いかと思います。私自身も学部の3年生までは時間もキャパシティもほとんど足りなくて、少ない空いた数時間で働き、一ヶ月2万円弱程度のアルバイトと、たまにお金が本当にピンチのときに派遣で日雇いのバイトをしていました。今考えると、バイトを高時給の職場に変えればよかったな私…。
 

留学中

<授業料>

私の参加した留学のプログラムは、交換留学のプログラムでした。
 
交換留学なので籍が完全に自分の大学にあるため、留学先の学校の授業料を払う必要はなく、留学中も自分の大学に授業料を収めていました。国立大学に通って行ったのでこの授業料を自分の大学に払うスタイルが本当にありがたかった…!
 
ということで、1年分で自分の収めた授業料は留学前と変わらず年間535,800
 
これは、ヨーロッパ諸国に留学する場合、私費留学にかかる費用と比べてべらぼうに安いです。 
なぜなら、ヨーロッパ美大の学費が恐ろしく高い。
 
サンプル留学先1:イギリスの美大の授業料を比較。
 
通っていた大学はイギリス・スコットランドにあるThe Glasgow School of Artという美大です。
卒業生デザイナーとしてはレニーマッキントッシュが超有名。 
 
私費留学生の授業料
(1年間)£13,800=約1,937,907円
(1セメスター)£6,900=約968,953円
 
私費留学生として1年大学に通っていたとしたら約200万円、一方日本の国立大学の半年の学費は約54万。もし200万円払う必要があったら留学したいなんて思いもしなかったかもしれません。もちろん、どんな大学と提携しているか・そこの授業料を払う形態はどうなっているのかは大学によって違うので確認しましょう。
 
また、留学費用とは直接関係ないのですが、ヨーロッパの大学は、留学生ではない普通の学生であっても、ヨーロッパ圏内に国籍を持つ学生とそれ以外の国籍を持つ学生で学費が違うことが多いです。
Glasgow School of Artの場合
国籍がスコットランドまたはEU £1,820=約255,579円
国籍がスコットランド以外のEU   £9,250=約1,298,959円
 それ以外の国籍 £15,240=約2,140,123円
 
他のヨーロッパの国と比べても比較的イギリスの学費は高めなので、同じ時期にGlasgow School of Artプロダクトデザイン学科に通っていたEU圏内留学生達も、ERASMUS*1やMEDes*2などの留学制度を使って留学していました。
ちなみに、有名なロンドンのRCA(Royal College of Art)の院生・非EU学生の授業料は年間400万。 社会人経験者想定ですね、おそらく。

<生活費>

その2で詳しく奨学金の話を詳しく述べる予定ですが、留学中は、通常の返還型の奨学金のほか、日本学生支援機構の賞与型奨学金8万円を受けていました。

 
主な一ヶ月の収入は、
親からの仕送り(家賃を含む)100,000円+奨学金(賞与型)80,000円+奨学金(返還型)30,000円
=合計180,000円
 
家賃はほぼ大学付近での一人暮らしの家賃と変わらず、両親からは留学前と同様100,000円の仕送りを受けていました。留学中はバイトをする必要がなく(というかビザの関係上就労は不可)、課題に打ち込めて楽しかった。語学力が追いつかず、英語の勉強も並行していたのですが、バイトをして時間を浪費することの何倍も楽しかったな〜。

<留学課に相談しよう>

私の留学プログラムは、休学せずに単位交換によって年次を進むことができるという変わった制度でした。そのため、大学を休学する必要もなく、休学している間の学費を払う必要もありませんでした。この制度が親に説得するためのポイントの一つになりました。最初留学したいと伝えた際に、「あんた7年も大学行くの…」と絶望されましたが、この制度が大きな説得力となりました。
 
もしかしたら同じ制度はないかもしれませんが、学校の留学課などに相談すると意外と親身になっていろいろ教えてくれますよ。金銭的な負担を軽くできるような方法もおしえてくれると思います。大学には、あまり多くの人が知らないお得情報が多すぎる。 

まとめ

<生活費> 
学校の交換留学制度を利用することで留学費用を大幅に抑えることができます。
授業料・生活費は日本の大学に通っていた場合とほぼ変わりません。
自分で負担しなければならない留学費用としては、航空券代・引っ越し代のみなので、かなり安く留学が出来ます。
 
現在デザイン系の大学に通っていてデザイン留学を考えている人は
学校の交換留学制度を利用することで金銭的負担をかなり軽減できますよ、という話でした。
次回は奨学金について書こうと思います。
 
続編はこちら▼
 
 

*1:EUにおける学生の流動化推進を目指す留学プログラム

*2:MEDes - Master of European Design 欧州の7つのデザイン学校間での交換留学制度。