明日はきっと日曜日

東京の会社で働く新人UX・UIデザイナー

デザイン手法を学びたい人にお勧めする良書3冊

 12ikaです。
前記事(デザイン手法とデザイン思考について - 明日はきっと日曜日)で載せた通り、修士論文の事前調査として、デザイン手法やデザイン思考についての書籍を何冊も読んだのでその中でもお勧めの3冊を紹介します。今回は特に、リファレンス的に用いることのできる実用性のある本をピックアップしました。
 
デザイン思考の教科書-欧州トップスクールが教えるイノベーションの技術
デザイン思考の教科書 欧州トップスクールが教えるイノベーションの技術

デザイン思考の教科書 欧州トップスクールが教えるイノベーションの技術

  • 作者: アネミック・ファン・ブイエン,ヤープ・ダールハウゼン,イェレ・ザイルストラ,ロース・ファンデル・スコール,石原薫
  • 出版社/メーカー: 日経BP
  • 発売日: 2015/06/23
  • メディア: 単行本
  • この商品を含むブログを見る
 

 

デザインの学校が数多くあるヨーロッパの中でも、1・2を争う有名校がこのデルフト工科大学です。このプロダクトデザインエンジニアリング学部の学士及び修士課程で利用されているプロダクトデザインのアプローチや手法を紹介している書籍です。
 
基本的にはデザインを学ぶ学生やデザインの教員に向けての内容となっています。
デザインプロセス(デザイン思考)の基本的なサイクルから、基礎的なデザイン手法を体系的に紹介しています。まさにデザイン手法のド王道。大体の有名なデザイン手法は網羅されているため、かなり勉強になると思います。手法の使いかた、内容、注意点などがまとめられているため、自分で解決したい問題などにも取り入れ易いです。装丁も丁寧にデザインされています。
 
 
101デザインメソッド 革新的なサービスを生むアイデアの道具箱
101デザインメソッド ―― 革新的な製品・サービスを生む「アイデアの道具箱」

101デザインメソッド ―― 革新的な製品・サービスを生む「アイデアの道具箱」

 

  

こちらはアメリカの名門校、イリノイ工科大学の先生が出版した書籍です。上記のデルフト工科大学の書籍が比較的デザイナーに向けた本であるのに対し、こちらの書籍はややビジネスによった内容となっています。デザインイノベーションのプロセスを7つのモード(活動)に分類しており、各モードごとで使える手法を事例とともに紹介しています。この本のおすすめポイントは、1つの手法ごとに1つの事例を紹介しているところで、使い方もビジネスの現場で使うことを想定して書かれています。手法を使いたいと思った時に、自分が今どのモードにいて、何がしたいかというのがわかれば、今使える手法も探し易いです。
Research & Design Method Index リサーチデザイン、新100の法則
Research & Design Method Index -リサーチデザイン、新・100の法則

Research & Design Method Index -リサーチデザイン、新・100の法則

  • 作者: Bella Martin,Bruce Hanington,小野健太,郷司陽子
  • 出版社/メーカー: ビー・エヌ・エヌ新社
  • 発売日: 2013/02/26
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
  • この商品を含むブログ (1件) を見る
 

  

調査・リサーチ段階または評価段階などで使用するデザイン手法を扱う良書です。今回、私の修士論文では、発想法(デザインのコンセプト・アイデア創造フェーズの発散段階でつかうデザイン手法)をテーマとして扱いました。しかし、調査段階ではリサーチフェーズのデザイン手法も視野に入れよう思っていたため、調べたので一応載せておきます。一つ一つの手法が細かくまとめてあります。一通り目を通して見て、実際のリサーチ調査フェーズなどで、「こんな手法あったな〜」と思い出した時に、確認しアレンジして使うのが一番良さそう。デザインで使えるリサーチ系の手法としてまとまっている書籍はあまりないので、参考にどうでしょうか。
 
 
今回はリファレンス的な本を3冊紹介してみました。以上です。